2016
02.13

急増するノロウィルス性食中毒に対処せよ②!! ~感染拡大の要因~

ナックたすかる

2004年末から2006年初めにかけて、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が、主に高齢者施設で起こり、合併症による死者が出るなど、社会的にも大きな問題となった。今回はそんなノロウイルスの『感染拡大の要因』について説明します。

 

感染拡大の要因①  ~感染力大~

MIYA160110390306_TP_V非常に感染力が強く、ウイルス数10個程度で感染・発病する。調理の際には、手指や調理器具などを介してウイルスで食品を汚染することがないよう細心の注意が必要だ。

 

感染拡大の要因②  ~手につきやすい~

N879_tairunotearaiba_TP_Vふん便や嘔吐物と一緒に排出され、排便時や嘔吐物の処理の際に手指に付着しやすい。また、ノロウイルスはとても小さいウイルスであるため、手のシワにより深く入り込みやすいです。そのため、手指から完全に除去することが難しい。だからこそ丁寧な手洗いが重要になってくるのである。

 

感染拡大の要因③  ~膨大なウイルス量~

MIYA151226229358_TP_V急性期の患者のふん便中には、1g中に1憶個以上の大量のウイルス、患者の嘔吐物内には1g中に100万個以上もウイルスが存在する。感染力の強いノロウイルスがこんなにも多量に含まれているとなると、いかにふん便や嘔吐物の処理が重要かが分かる。また不顕性感染の人が、排便後の不十分な手洗いが原因で、厨房内を汚染拡大させて食中毒につながっている。実際、04年末からの高齢者施設でのノロウイルスの集団大発生では、感染拡大の要因の1つとして、嘔吐物の不適切な処理が挙げられている。

 

感染拡大の要因④~予防の肝は≪正しい手洗い≫と≪正しい汚物処理≫~

150705260810_TP_V近年のノロウイルス感染事例では、感染経路として「ヒト⇒ヒト感染」が疑われる事例が増加している。06~07年シーズンの感染経路別発生状況は「ヒト⇒ヒト感染」が全体の約62%に及んだ。このため、「ヒト⇒ヒト感染」に主眼を置いた二次汚染防止策に重点を置く必要がある。そのためにポイントとなるのが、「正しい手洗い」と「正しい汚物処理(ふん便や嘔吐物)」である。

 

感染拡大の要因⑤  ~ウイルスを洗い流す正しい手洗い~

PAK86_tearaiba20140102-thumb-autox1500-16955ノロウイルスは、細菌に比べ30分の1~100分の1と小さく、手のシワに深く入り込むので、ウイルスを除去しにくく、手洗いはより丁寧に行わなければならない。従って、手洗いは手指に付着したウイルスを、汚れとともに確実に「洗い流す」イメージで行うことが重要である。なお、手洗いは時間を長くすることよりも回数を増やすことが有効だ。特にトイレ使用後や汚物処理後の手洗いは、1回では不十分な場合があるので2回以上行うと効果的である。また、ノロウイルスに限らず、感染防止対策や食中毒予防という観点からすれば、「洗って・ふいて・殺菌消毒」(せっけん液で洗って、ペーパータオルでふくかエアタオルで乾燥させ、アルコール消毒液で消毒する)という手洗いのプロセスを全体としてとらえ、交差汚染の少ない、より確実な手洗いを考えることが大きな意味を持ってくる。

 

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